コミュニケーションを深めるうえで大事なマナー

看護師が患者とコミュニケーションを深めるうえで気を付けたいのが身だしなみだ。病気や怪我を患っている患者は、病院にかかるだけで不安を感じているもの。その治療をサポートする看護師は安心と信頼を感じられる存在でいなくてはいけない。どんなに優秀な看護師でも、身だしなみがきちんと整っていなければ患者やその家族に悪い印象を与えることになる。

髪の毛を伸ばしている人はお団子にしてナースキャップの中にしまう、もしくはゴムで一本に結ぶのが基本だ。プライベートでオシャレを楽しむ分には問題はないが、勤務時はネイルやマニキュア禁止で爪を短く切っておくのが規則となっている場合が多い。そして意外に見落としがちなのが、白衣のシワや汚れだ。看護師は常に周囲の目がある仕事であるため、こういった部分にも注意が必要だ。

また、言葉遣いや話す時の目線も大事なポイントに挙げられる。看護師の中には、自分が担当する患者と接する時にフレンドリーな話し方を選択する人も少なくない。患者との距離を近付けるという点でプラスに働くこともあるが、中には言葉遣いに厳しい患者がいることもある。そのため、相手の年代や性格をしっかりと見極めて適切な言葉遣いを選ぶことが欠かせない。

そして話す時は、相手と目線を同じ、もしくは下から見上げる形にしなくてはいけない。患者が座っているにもかかわらず自分が立った状態で話をすれば、相手は上から目線で物を言われているような気分になる。どんなに忙しい時でも患者に呼ばれたら足を止め、正面にしゃがみ込み、しっかりと話に耳を傾けよう。